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竹富島辞典

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儀式・祭

聖所・神

人名

地名

動植物

言葉

儀式・祭

イハツ【儀式】 飯初。イイヤチとも言う。モチ米、粟、小豆で作った半練り状の餅。種子取祭の期間に各家庭で食べられる。

サン【儀式】 ススキの葉を結んだもので魔除けや標として使う。スバとも言う。《伝承》昔、ニライカナイから害虫を船で積んできた神がいた。島に船を着けるにはどこの水路を通っていけばいいかを通りがかりの人に尋ねた。その人は親切に教えてあげた。すると教えて貰ったお礼として、その神は「お前の畑にサンを立てておけば害虫は入らない」と教えた。その人は、急いで村に戻り村中の全ての畑にサンを立てたという。

ユーンカイ 【儀式】 世迎え。種子取祭で行われる儀式の一つであり、ニーラン石の前で、ニライカナイから種を持ってやってくる神を迎える儀式。

イバン 【儀式】 九年母の葉。九年母とは、インドシナ原産の、みかん科の木。実は香りがよく甘みがあるので食用になる。皮も食べられる。

神司 【儀式】 「かんつかさ」神に仕える神女。竹富島では、各御嶽に一人ずついる。

ナーッキヨイ 【祭】 蒔いた種が根付いたことを祝う祭。ニライカナイの神と六山の神に感謝する。

プイ 【祭】 豊年祭。豊作を報告し、収穫を感謝する祭。ニライカナイの神と六山の神に感謝する。

ホンジャー 【祭】 種子取祭で奉納芸能を統括する翁のこと。玻座間村では国吉家、仲筋村では生盛家がこの役を担う。

ユークイ 【祭】 「世乞」のこと。種子取祭で行われる豊穣を乞い求める行事。銅鑼や太鼓を叩きながら、各家々を廻って「巻踊り」などの歌をうたう .

トゥルッキ 【祭】 種子取祭の最初の日に、奉納芸能の配役を決めること。

種子取祭 【祭】 重要無形民俗文化財に指定されている島で最大の祭。「たなどぅい」とも言う。

マンダラー 【儀式】 カジマヤーのこと。97才の長寿を祝うもので、風車をたくさん飾る。他の島では車でパレードをするが、竹富島では水牛車で行う。

聖所・神

マレビト 【神】 訪ねてくる人のこと。八重山では海の彼方のニライカナイからやってくる人のこと。豊年祭に登場するアカマタやお盆に登場するアンガマなどもマレビト。

アカマタ 【神】 ニライカナイからやってくる神。豊穣の神とされ、西表島古見、小浜島、新城島、石垣島宮良の豊年祭などに登場する。赤い面をつけているのでアカマタ。通常、黒い面のクロマタと一緒に登場する。西表島古見では白い面のシロマタも登場する。

アンガマ 【神】 お盆の時期に、あの世からやってくる神。芸能を披露して祖先の霊を慰め、現世の人間たちにあの世のことを教えるために、阿弥陀仏によって派遣された。旧暦のお盆に行われるアンガマ踊りでは、ウシュマイ(爺さん)とンーミ(婆さん)の仮面を被ったアンガマが各家々を回る。八重山の各地で行われている。 ただし、竹富では、仮面を被ることはしない。

ニーウスイ 【神】 ニライカナイからやってくる神。

弥勒神 【神】 「みろくしん」八重山では、「みるく」と呼ばれる。衆生救済の神とされる。白い大きな仮面を付けている。

ニライカナイ 【神】 海の彼方にある異郷。生老病死や豊作も凶作もあらゆる善悪、文物はニライカナイから来ると言われる。<関連語:後生(グソー)>

後生 【神】 死んだ人が行くと思われている世界。極楽浄土とは異なり、この世と何ら変わらない世界であるとされる。ただし、後生は成人が死んだ場合だけで、子供が死ぬとニライカナイへ帰ると信じられている。つまり、子供はニライカナイから再びこの世へやってくる。

マブイ 【神】 霊魂のこと。

マジューヌ 【神】 霊界の者。

六山 【聖所】 ムーヤマと読む。竹富島に数ある御嶽のうち、島の始祖を祀る6つの御嶽のこと。

玻座間御嶽 【聖所】 竹富島の始祖である根原金殿を祀る。六山(ムーヤマ)の一つ。

仲筋御嶽 【聖所】 竹富島の始祖である新志花重成を祀る。六山(ムーヤマ)の一つ。

幸本御嶽 【聖所】 竹富島の始祖である幸本節瓦を祀る。六山(ムーヤマ)の一つ。聖地であるクスクバーがある。

久間原御嶽 【聖所】 竹富島の始祖である久間原発金を祀る。六山(ムーヤマ)の一つ。

花城御嶽 【聖所】 竹富島の始祖である他金殿を祀る。六山(ムーヤマ)の一つ。

波利若御嶽 【聖所】 竹富島の始祖である塩川殿を祀る。六山(ムーヤマ)の一つ。

クスクバー 【聖所】 幸本御嶽の敷地にある小高い聖地。ニライカナイからの神はそこで休息すると言われる。

ニーラン石 【聖所】 コンドイ浜近くの海岸にある高さ50センチ程の石。ニライカナイから種を持ってやってくる神は、この石に船のとも綱をかけると言われる。種子取祭の日には、ここでユーンカイの儀式を行う。

人名

根原金殿 【人名】 竹富島の始祖である6人の王のうちの1人。屋久島から渡来したとされる。玻座間村の祖。玻座間御嶽に祀られる。粟の耕作に努めたので「粟の神」とされる。一番勢力が強く、徳も高かった。各村々で個々に行われていた種子取祭を一つに統合した。

新志花重成 【人名】 竹富島の始祖である6人の王のうちの1人。沖縄本島から渡来したとされる。仲筋村の祖。仲筋御嶽に祀られる。麦の耕作に努めたので「麦の神」とされる。彼の愛犬が仲筋井戸を発見したと伝承がある。

幸本節瓦 【人名】 竹富島の始祖である6人の王のうちの1人。久米島から渡来したとされる。幸本村の祖。幸本御嶽に祀られる。大豆・小豆の耕作に努めたので「豆の神」とされる。

久間原発金 【人名】 竹富島の始祖である6人の王のうちの1人。沖縄本島から渡来したとされる。久間原村の祖。久間原御嶽に祀られる。植林に努めたので「山の神」とされる。 

他金殿 【人名】 竹富島の始祖である6人の王のうちの1人。沖縄本島から渡来したとされる。花城(はなぐすく)村の祖。花城御嶽に祀られる。走るのが得意で、力比べや船漕ぎ競争などにも勝利した。

塩川殿 【人名】 竹富島の始祖である6人の王のうちの1人。徳之島から渡来したとされる。波利若(はりわか)村の祖。波利若御嶽に祀られる。6人の王のうち最も若かったため、他の王の作物のために「雨の神」となった。

地名

ンブフル 【地名】 島のほぼ中央にある小高い丘。島の最高標高地点(約20m)。牛が一晩で作ったという伝説がある。

アイヤル浜 【地名】 島の東端の浜。ここから島の南半分の浜は星砂が採取できるので、「星砂の浜」と呼ばれる。

トゥールングスク 【地名】 島のほぼ中央部にある小高い丘。ンブフルの岡の隣。石垣から送られてきた水を貯めておくタンクがある。グスクとは沖縄で城の意。

コンドイ浜 【地名】 竹富の海水浴場として有名な浜。遠浅で波もなく、海水浴には適している。

動植物

イラブチャー 【魚】 青ブダイ。白身の魚で、刺身でも食べられる。夜寝るときに、粘液を出して体をくるんで身を守る。

グルクン 【魚】 最も一般的な小型の海魚。唐揚げにして食べるのが一般的。

パパイヤ 【植物】 竹富では自生している。果物として食べるより、みそ汁の具にしたり、炒めて食べる。

ヒルギ 【植物】 マングローブのこと。川の河口付近、海水が混じり合う所に生える。根がタコの足のようになるのが特徴。

ヤシガニ 【動物】 陸生のヤドカリの仲間。大きいものは体長50センチを超える。アダンの実を好んで食べる。身は蟹のような味で大変美味。


言葉

うつぐみ 【言葉】 全員一致の共同の精神。「うつぐみど賢さやまさる(協同一致の精神は、一人の人の知恵に勝る)」という言葉は竹富島の精神を端的に表している。

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