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 今から400年前(300年前とも)に、人頭税に苦しむ貧しい百姓がいた。彼は、重税の中で、10人の子供たちを立派に育て上げながら、毎年の年貢を完納した。
 彼の模範的な所業は、琉球国王の聞くところとなり、表彰されることになつた。夫婦と10人の子供たちは、国王に拝謁することになつたが、貧しさゆえに、子供たちの着物の袖は片袖しかなかった。
 しかし、国王に拝謁できたことは、無上の喜びであり、その喜びの踊りがジッチュである。
 そんなわけで、ジッチュとは、「10人」という意味であり、その踊りは、片袖を抜いて踊るのである。

 上の伝承は、ジッチュ踊りの由来伝承であり、そこには人頭税に苦しむ百姓たちの苦労、琉球国王のご慈悲と国王を慕う百姓の思いが描かれていて、興味深い話になつている。
 おそらく、上の由来伝承誕生の背景には、そのモデルに相応しい実直な農民がいたことが想像されるが、それとともに、お役人からお褒めの言葉をいただくことを最大の喜びとする当時の風潮も語られている。

ジッチュ

意味

 戊子の日の種子取祭
 吉日を基にして、ヨイヤナー
 種子下ろしのお願いです。
 ハイヨ 子孫そろってのお願いです。
 ハイヤ イー シーシーシ

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(「てぃゆむたきどぅん」より収録)

 

 

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