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宇根あみ菜 竹富小学校5年(平成11年当時) (『星砂の島』第4号より)
「だめだめ、もう一回やり直し。」
おどりをおしえるみちえおばさんの声が、かいかんじゅうにひびき、私はビックリしました。
今日は、種子取祭の練習がある日です。私は、中学生のお姉さんたちがおどっている様子を見ようと、〈あいのたかいかん〉へ出かけました。
みんな上手におどっていました。でも、みちえおばさんは、少しのミスでも見のがさないとばかりに、注意していました。
私は、「おどりは、むずかしいな。」と思いました。そのとき、みちえおばさんが、
「あみ菜も練習してみたら。」
「えっ、あみ菜がー。あみ菜は見ているだけでいいよー。」
「なんで。あみ菜も来年は六年生なんだから、種子取祭でおどるんだよ。」と言いました。
私は、おばさんの言葉を聞いて、ビックリしました。私は、来年もさ来年も、おどりを見学するだけでいいと思っていたからです。
というのは、私はおどりがそれほど好きではないからです。おどることがきらいではなく、おどりの練習で、遊ぶ時間やテレビを見る時間、自由に過ごせる時間がなくなってしまうからです。ですから、正直言って、「おどりはしたくない。」と思っていました。
でも、去年、学校で種子取祭の歴史を勉強したとき、種子取祭は600年の歴史があるということを知りました。私は、「すごいなあ、種子取祭って、こんなに歴史があったんだ。六百年もの間、竹富の人はおどりやうたを守りつづけてきたんだあ。」とおどろきました。
私は、来年おどるかもしれない。今年の種子取祭は、ぶたいのおどりをしっかりみようと、ぶたいに近いところにすわりました。
まずは、かんつかさをむかえて、うたをうたって、庭のげいのうのはじまりです。庭のげいのうがおわると、次は、ぶたいのげいのうのはじまりです。ぶたいのげいのうでは、お姉ちゃんやお母さん、お父さん、弟、友だちと、知っている入がいっぱい出てきて、いっまで見ても、あきませんでした。みんな、練習のときよりも、いきいきしているようです。私は、おどっている人たちの様子を見て、「みんなすごいなあ。私も、おどれるようになるぞー。」と思いました。
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