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4 おわりに
竹富島から寄付の要請が出るたびに、さまざまな意見が聞かれるようになった。しかしよく考えてみると、竹富公民館は、他の市町村の町内会や自治活動とは違って、祭事・行事の占める比重が極めて高く、その伝統文化を保持するために多くの労力と資金が費やされている。
一方、島外に住む出身者は、他の島々の出身者と比較して、竹富出身者のほうが寄付の要請が著しく多いと感じているのも事実である。
このような事実に直面して思うことは、竹富島が他島よりも寄付の要請が多いのは、竹富島の伝統文化が他島よりも、豊富に保存・継承されており、その維持のための労力や資金が膨大にかかるというのが主な原因である。会館建設についても、祭事・行事がなければ、その必要性はあまりなかったと思う。
ただ、現実問題として、寄付の要請が安易過ぎるのではないかという、意見があちらこちらから聞こえてくることが多くなったのは事実である。いま私たちにとって重要なことは、寄付を要請する地元の責任者と、各郷友会の責任者は腹を割って話し合い、寄付の在り方についてお互いがしっかりと認識することである。
趣意書を作成する前に、地元においても、郷友会においても、その事業がどんな結果をもたらすかを議論することが重要であると思う。
何たって、大好きな竹富島なのだ!
了解できれば、借金してでも応援したいというのがいつわらざる心境である。
〔追記〕この原稿を書き終えて、竹富島の内盛佳美さんに電話をかけた。ここに書いた内容を確認するためである。内盛佳美さんは、会館建設の理由として「若い世代が主事を務めるようになり、その家庭で集まりが持てなくなったこと、みんなが自由に集まれる場所を確保することによってウツグミの心の拠点にしたい」ということを挙げ、若い人々の個人意識が大きな理由であると話された。
また、寄付をお願いするに当たっては、石垣島の郷友を中心に三年間ほどの話し合いを持ったと話していた。東集落の寄付の集まり方が予想以上であったことに私は驚いていたが、この時間をかけての話し合いが功を奏したのであろう。
今後、寄付の要請を行うときは、趣意書を作成する前に、各地の郷友会と話し合うことはますます重要になってくると思われる。