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A コンドイの語源には、2通りの説があります。
宮良当壮著『八重山語彙』は、「コンドイ=幸本と書せり」とあり、かたや喜舎場永c説では、「帆船当時、西表島古見村に渡る際に天侯次第によっては、停泊を余儀なくされる事に因み、古見泊−コンドイと呼ばれるようになった云々」と記しています。
つまり、コンドイの語源には、「幸本泊」と「古見泊」があります。また、「今泊」と記したのもありますが、それは音表記であろうと思慮されます。
トゥードイについて、崎山毅翁は、「艫(とも)解き−トゥードイ」とし、艫綱を解いて出港する所の意と解されました。確かに、「ともどき−トゥードイ」と方言は訛りますが、それには疑問点があります。
例えば、コンドイにしても、トゥードイにしても、海岸に沿った地名です。従って、両者の末尾の「ドイ」は「泊(とまり)−トゥマイ」の略語と考えて間違いありません。周知の通り、泊は「船の碇泊する所・港」の意で、それが転じて海岸全般を方言で「トゥマリ・トゥマイ」といいます。よって、崎山翁がいわれた「解き−ドイ」は当を得ないと考えられます。
さて、前者のコンドイについては、あくまでも私見ですが、「幸本」説が正しいと思われます。というのは、コンドイの浜から数十メートル上がった所に「コンドイ御嶽」と呼ばれる拝所があります。そこは幸本村の領主(幸本フンガワラ)に因む拝所です。
恐らく領主の名前に由来して、「幸本泊−コンドイ」に訛ったのであろうと考えられます。
(玉城憲文)
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