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崎山毅『蟷螂の斧』より
昔、竹富島のハザマ村のカエルが南の仲筋村を見学したいと思っていました。南の仲筋村のカエル君もいつか親部落といわれたハザマ村を見学したいと計画していました。
幸いに本日はお天気も日本晴れで、朝早く起きて村の見学にお弁当をこしらえました。仲筋村のカエル君もハザマ村のカエル君も同日同時間に出発しました。お昼の12時頃、ンブフルという所で仲筋村のカエル君とハザマ村のカエル君2人が岡で出合いました。
ハザマのカエルから、「私はハザマの者でありますが、なかなか島を回ってみることができません。聞きますと、仲筋村はとてもきれいな村だとの事で、その村を見学に行く所であります」と言いました。
仲筋のカエル君も、「前々からハザマ村という村はとても美しいと評判だとの事を聞いていましたので、私の一生の内ぜひ一度は行ってみたいと思っていたところでした。それでは一緒にこの岡の上で中食をすませて見学いたしましよう」と言って二人は中食をした。
中食を終わって、カエル君2人は向かいあい岡の上で立ち上がりました。村を眺めて、ハザマのカエル君は、「全く私の村によく似ている所がたくさんありますね」と言って喜んでいた。
仲筋のカエル君も「ハザマ村は大きい村と聞いていましたが、仲筋村にそっくり違わない所がたくさんありますね」と言った。
カエル君は目が後ろにあるので、2人とも自分の村を眺めて大変喜び、満足ができましたと言ったそうです。