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崎山毅『蟷螂の斧』より
昔、カエルとイノシシとウサギが集まってかけくらべをする相談をしました。
カエルは「私の行く道は必ず鳴き声があるから、私はこの競争に参加せぬ」と言いました。
ウサギは「耳が長いため木や草に耳がかかって走る事はだめです」とイノシシに言いました。
イノシシはどうせ自分が1番だと思い、「我等3匹はまだかけくらべをした事がないから一応走ってみる必要がある」と言って強く申し出たので、カエルとウサギは仕方なく競争することになりました。
イノシシは自慢を誇り、途中まで走り、カエルの声が自分よりだいぶおくれて聞こえるので安心して草原で一休みしました。カエルは今のうちだとかけ走り、山の上まで登って、ウサギとカエルは我等が一番だと声高くカエルは鳴きました。
それを聞いたイノシシは大変ふんがいして山の上にかけ登り、カエルの上に乗ってカエルをふみつぶしたので、カエルの体はそれから平たくなったそうです。
側でみていたウサギは大変驚いてイノシシに見つからぬように深い穴を掘り逃げたので、それからウサギは穴に住むようになったそうです。