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竹富島の昔話

 崎山毅『蟷螂の斧』より

ウズラの鳴声

 ある野原にウズラの親子が巣を作って住んでいました。子ウズラを残して親はエサをさがしに出ました。
 しばらくすると畑の主がこの野原を開墾しようと思い、畑の四方から火を入れてしまいました。火はだんだんウズラの巣の近くによって行きました。

 親ウズラはやっとエサをさがし求め、子を喜ばせようと自分の巣に帰ってきたところ、自分の巣は四方から火に包まれ、かわいい子供のいる巣は今にも焼かれそうになっていました。

 親ウズラは大変心配して、どうか私のかわいい子供を助けて下さいと天の神様に心から願い頭を下げました。
 天の神様は、ウズラの心がけの良い事を知っておられたので、急に雨を降らせて野原の大火を消しました。
 ウズラの親子は大変喜んで天の神様に感謝感激をいたし、ウーウーと鳴いたそうです。

 それから、ありがとうございますという言葉をウズラがウーと言った事が、ユングトユンタに唄われたそうです。

 

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