全国竹富島文化協会 サイト内検索

AND OR
文字の大きさ
  普通  大きめ

竹富島の昔話

 崎山毅『蟷螂の斧』より

寄木の神とニーラン神

 昔、2人の仲のよい漁夫がいました。ある晩連れ立って夜漁に出かけました。
 しかし、潮時が早かったので、潮待ちとしてある寄木を枕に寝ていました。すると海の方から1人の神が現われました。ニーランの神でした。

「今晩、村には2カ所にお産がある。これから、産まれた児に運命の位をさずけに行くのだが、一緒に行こうではないか」と寄木の神に言った。
 寄木の神は、「今晩は、2人の人間が来て私を枕にしているので身動きができない。すみませんがあなた1人で村に行って下さい」と断ったのでニーラン神は1人で村に出かけて行きました。
  しばらくしてニーラン神が帰って来て、「1人は男の子、もう1人は女の子でした。男の子には石一個の位をさずけ、女の子には米一升の位をさずけて来ました」と寄木の神に知らせました。

 この話を夢うつつに聞いていた2人の漁夫は自分たちの家内がお産前だったことに気がつき、漁をやめて家に帰りました。すると、それは自分たちの子どものことでした。
  2人の子は成長して親の希望によって夫婦となりました。夫は石大工の位をもらい婦は米倉を建てて裕福な暮しをしていました。ところが夫は急に病気でこの世を去りました。

 その後、一夜で生まれる男女を夫婦にしたら短命である。お産家の人が他のお産宮に出入りすることも禁じ、物を交換する事もできない。十日間の深い御産守りとして軒下に注連縄を引き、他人の出入りを厳重にし、産児の成長を祈る習慣が竹富島に残されました。その事をシラウチヤーシと言います。

 

<--前ページ / 次ページ -->

 

Home / 竹富島紹介 / 種子取祭 / 竹富の文化 / 歴史と昔話 / 竹富島Q&A / NAPCOTI / 竹富島辞典 / サイトマップ
National Association for the Preservation of the Culuture Of Taketomi Island
Copyright © 2006. All rights reserved by NAPCOTI.