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竹富島訪問の記 〜僻遠の孤島、模範の村〜

 沖縄師範教諭 稲垣國三郎

ここで紹介するエッセイは「琉球小話−立体感ある沖縄の風土記」(昭9年・沖縄文教出版株式会社刊)に収められているもので、宇野昌編集委員から送られてきたものです。
大正9(1920)年、沖縄師範学校の教諭、兼付属小学校の主事であった稲垣國三郎先生は、竹富島で講演をしました。その機会を作ったのは、稲垣先生のもとで訓導として働いていた竹富出身の与那国(山城)善三先生でした。
当時の那覇の一般人は、普通語(共通語)を理解できませんでした。ですから、一般市民向けの講演は、いつも通訳付きで行われていたのですが、稲垣先生は竹富島の人々が通訳なしで講演を聞いたことに大いに驚くとともに、当時の竹富島を絶賛しています。
このエッセイを読んで驚いたことは、与那国善三先生は、当時、24才の若者だったということです。24才の若者が、当時の竹富島の指導者や長老たちを説得して稲垣先生を迎え、講演会を開くことができたのはなぜでしょうか。そのような出来事の中に、竹富島の人々の気質というものを感じますが、いかがでしょうか。

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